全国ご当地ラーメン食べ歩き(1)太平楽と故郷の味

 日本ラーメン協会によると、

ご当地ラーメン7つの定義(2023年5月現在)

以下のいずれかの条件にあてはまるご当地ラーメンを一覧に掲載しています

  1. その土地で広まった実績がある
  2. 特徴、特色、定義などがある
  3. 発祥から20年以上の歴史を持っている
  4. 知名度がある(他県や都内に支店を出店、百貨店催事出店歴など)
  5. その土地の「食文化」や「社会背景」がある
  6. 応援団体が存在する
  7. 行政など公的機関が主体となり、そのメニュー名が設定されている


私は定義などとは無関係に紹介したい。いわば無手勝流である。自分が食べた麺食ラーメン・チャンポン・焼きそばを備忘録の代わりに書き留めておくだけである。他者が読むことを想定していないので、身勝手そのものである。

人生で最初に食べたラーメンは、

*太平楽

JR松江駅から徒歩5分で、創業60年の老舗「中華そば 太平楽」。

  • 住所: 島根県松江市朝日町487 
いま、ネット検索をすると、創業60年とある。とすれば、私が食べたラーメンは太平楽初期の味であったらしい。当時、高校生であり、親元から離れて下宿生活を過ごしていた。朝夕2食付きの下宿であったが、日曜日は外食。だからこそ県立図書館や古本屋ダルマ堂・今井書店などに向かう時に、毎週立ち寄った。安かったから。その当時ファーストフード店も、コンビニエンスストアもスーパーさえもない時代だった。
 何しろ、山奥のド田舎生まれであったので、調味料と言えば醤油・塩・山椒程度。ソース・マヨネーズもドレッシングも、ましてやオリーブ油・オイスターソース・豆板醤などは全く未知。母の料理と言えば、塩もみの野菜か醤油味の煮つけ。冷蔵庫さえないわけだから、魚と言えば塩焼き、肉も近所でつぶした鶏肉のみで、牛肉も豚肉も知らなかった。
 だからこそ、幼少時の楽しみは松江大橋のたもとにあったパーラーのカツレツ(デミクラスソース)。今や松江のソウルフード化しているらしい。年に1回か2回の楽しみであった。小さなダットサンに家族4名が乗車して、松江に向かった。その味は「プチ都会の味」。おいしさよりも、家族の思い出に直結する食べ物。
高校生になり、なぜか下宿生活を母親に強制されて街に追い出された。当時はベビーブームの時代であったので、熾烈な受験戦争に追いまくられていた。そのひと時の憩いが、太平楽のラーメン。
今思えば、おいしかったかどうか記憶を辿れない。白い前垂れをしたご主人の創るラーメンを無我夢中ですすっていた。その当時、ラーメンは180円か200円ではなかったか?醤油味であったとはうっすらと覚えている。
 太平楽の近所に住んでいた同級生の小西君(電気屋の息子)に尋ねれば、判明するだろう。

早や60年近く、太平楽ともご無沙汰である。残り少ない余生、一度は食べてみたい。その時には、我が青春時代の味になろう。


https://omatomen.net/archives/a-424.html より転載





コメント

このブログの人気の投稿

全国ご当地ラーメン食べ歩き(4)高円寺のチャンポンと胡椒

全国ご当地ラーメン食べ歩き(3)桂花ラーメンと新宿

韓国大邱市の中華料理店「万里長城」の韓国式チャンポンと異文化体験